2-10.損害調査担当に訊く 火災保険事故の裏側

火災保険がカバーするものというと「失火」と考えるのが一般的です。
実際には、どのような事故に関する保険金の請求が多いのでしょうか。

火災保険金の請求で最も多いのが、給排水設備の損害による「水濡れ損害」です。
水濡れ損害とは、水道管や排水管、湯沸かし器、トイレの水洗用設備などの事故によって起こる損害をいい、マンション・一戸建て住宅を問わず最も請求の多いもののひとつとなっています。
保険金請求で注意しなければならないことは、水濡れ損害に含まれない損害もあるということです。
たとえば、台風などによって建物に雨が吹き込んだ損害や、建物の老朽化による排水溝トラブルの損害などは保険金支払いを受けることができません。
火災保険の水濡れ損害は、あくまでも偶然の損害が保険金支払い対象となることは知っておくといいでしょう。

水濡れ損害で被害を受けるのは、自分の住居だけではありません。
実際に、マンションの8階の部屋からの水漏れで、1階の部屋が損害を受けたという例もあります。
こうした他人の部屋に損害を与えてしまった場合も、火災保険の水濡れ損害で保険金を受けることはできません。
複数の部屋に被害を与えてしまい、数千万円規模の賠償額が必要になったという事例もあります。
このような損害に備えるためには「個人賠償責任保険」への加入が必要となります。

→”2-11.損害調査担当に訊く 火災保険事故の裏側 その2”を読む

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